新進気鋭の女優・河合優実が魅せる
昭和のスケバン・純子のかわいさ
そして最後に、純子を演じる河合優実だ。実は河合は2019年に女優デビューしたばかりの23歳。しかしご覧いただいている通りの見事な演技力で、市郎の娘であり、スケバンという今となっては幻のキャラクターを小悪魔的なかわいさで演じている。
一見、ギャグっぽくなってしまいがちなキャラクターだが、やりすぎたクサイ芝居にはせず、昭和パートのモテヒロインを等身大で演じる。キヨシやムッチ先輩とのシーンでは、ふとした瞬間に見せるドキッとさせるかわいさに目を奪われ、市郎に発する数々の悪口も、さらっと言うのが日常的に言い慣れている感じがして、愛を感じるのがまた見てて心地良い。
第6話で初披露した歌声も、期待を裏切るほどのうまさで、その引き出しの豊富さに脱帽する。彼女の同世代の中でもナチュラルな芝居が抜群にうまく、今後さらなる期待がかかる女優だ。
来週放送の第7話では、純子にスポットが当たりそうだ。”ふてほど”も折り返し地点。最後まで見届けたい!
(文・野原まりこ)
金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』TBS系毎週金曜よる10時放送中
【関連記事】
“セクハラの基準 ” をめぐる阿部サダヲの台詞が賛否を呼んだワケ。ドラマ『不適切にもほどがある!』第3話考察レビュー
なぜかモヤモヤする…視聴者を混乱させた”ある人物”の発言とは? 『不適切にもほどがある!』第4話考察レビュー
“あえて空気を読まない”脚本に賛否…宮藤官九郎のいじりに反応したのは? 『不適切にもほどがある!』第5話考察レビュー