夫婦としてのシロさんとケンジ
儚くも強い2人の絆
今週は3組の様々な形の夫婦関係を見ることができた。
シロさんとケンジは、男性同士で婚姻関係が結べないものの、もう夫婦のようなものだ。長く一緒に暮らして共に生計を立てており、シーズン1で買ったペアリングを大切な時には左手の薬指に着けている。今週の放送回では、上述したように、シロさんの両親が遺産の半分をケンジに渡すと遺書に残そうとしており、周囲も認める不動のカップルとなってきた。
そんな2人の日常は本当の夫婦のようなもので、観ていてほっこりする。しかし、法的な婚姻関係がない故、シーズン1のシロさんが語ったように「些細なことで壊れてしまう関係」であることは今もおそらく変わらない。
ケンジの健康に配慮した料理をするシロさん。不足していた玉ねぎを夜な夜な急いで買いに行くケンジを思い、「俺、幸せなんだな」と涙を流すシロさん。長年の付き合いになるとついついおろそかになってしまう相手を思いやる気持ちを、2人は常に忘れずに過ごしている。そんな2人の優しい言動に沢山触れることができるという点は、本作の魅力の根幹といっても過言ではないだろう。