源太郎の愛娘たち
『おいハンサム!!』で注目すべきポイントの1つは、三姉妹、由香・里香・美香の恋愛模様だろう。シーズン1から変化した三姉妹の現状を確認してみよう。
シーズン1では、大阪でわがまま夫と暮らしていたが、夫の不倫が発覚したことで離婚するに至った次女・里香。離婚後は東京に戻って以前の職場に復帰し、新たなスタートを切った。シーズン2冒頭では、なかなか良い出会いがなく道端で見かけた不倫カップルに野次を投げつけるほどにくさっていた様子。
仕事の昼休み、里香は自販機で”新発売”の文字に惹かれてジュースを買うも、その不味さに後悔していた。ほどなくして、同じビルの別会社で働く男性が同じジュースを買うではないか。目が合うと「新発売に弱いんです」というその男性の名前は原(藤原竜也)。そんな彼に運命を感じるが、その刹那「僕の妻もです」という言葉で、里香のときめきは一瞬で終わってしまった。
里香に同情しつつも、視聴者の心は藤原竜也の登場に動揺を禁じ得ない。本来ならば主役級の彼が、まさかこんなちょい役で終わるのか?今後また登場するのではないかと、期待に胸が膨らむ。
長女・由香は、シーズン1では男性から引く手あまたで、既婚男性からピュアな若手の後輩まで恋人を絶やさなかった。ところが、シーズン2ではなぜか急にモテなくなったという。
ある日バーで飲んでいると若い男性2人から声を掛けられるが、それが久しぶり過ぎて嬉しさのあまり思わず泣いてしまい、そんな由香に男性はドン引きして去ってしまうという始末だ。
その一部始終を見ていたのが、由香の元恋人・大森(浜野謙太)。由香の父・源太郎の取引先の会社に勤めており、何かと伊藤家と縁がある。シーズン1から由香と鉢合わせする機会が多く、過去に由香に振られた立場から軽口を叩きあう仲なのだが、中には由香や視聴者に至言を与えてくれるキャラクターだ。最早腐れ縁のような2人のやりとりに今後も目が離せない。
三女・美香はシーズン1では、売れない漫画家で半ばヒモと化していたユウジ(須藤蓮)を見限り、欠点など存在しないかのように見えたエリート男性と交際していた。しかしモラハラ気質のある彼に合わせて、自分を押し殺して服装や生活スタイルを変える生活に嫌気がさして破局。なんだかんだ自分と波長の合うユウジと復縁した。
シーズン2ではユウジと同棲中。ユウジも漫画家として認められつつあり、ゴールイン間近だったはずなのだが、美香はユウジと担当編集者の浮気を疑い始める。ユウジが自分宛にLINEを誤送信したことで詰め寄ると、粘着質なファンに絡まれ、事には及んでいないもののなし崩し的にラブホテルで休憩したということが明らかに。
怒った美香は、実家に戻りしばらく距離を取ることにするのだが、スト―カー化しつつある例のファンの影がちらつく。今後2人の関係をかき乱す悪い予感が…。