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今週のハンサム格言

『おいハンサム!!2』第1話より ©東海テレビ/日本映画放送
おいハンサム2第1話より ©東海テレビ日本映画放送

今作品は、ストーリーごとに関わった人々や出来事を通して、父・源太郎が格言を残す。バラバラに暮らす娘たちのスマホから「伊藤家リモート会議が招集されました。ふるってご参加ください。」という源太郎の声による着信音が鳴ると、どんな状況でも伊藤家全員が必ず参加する。

それは人生において大切な言葉で、三姉妹から「ハンサムな顔して何言ってんの」と突っ込まれるのが恒例だ。

今回は、コルセットをつけながら勢いよく立ち上がり「安易に人を見くびってはいけない。軽く見ていた人が、実は中身の伴った人だったり、気の毒に思った人が実は私たちより、ずっと幸せだったりするかもしれない。分からないことを批判するな。視野を広く持て」という言葉を残した。

この言葉は、源太郎が職場で環境問題に対するプレゼンをしていた対照的な2人の他社の社員との関わりを通して出てきた言葉だ。里香と美香は「首回らないくせに」と素っ気なく返すが、実は由香にはその言葉が刺さっていた。

由香は、伊藤家のご近所に住んでいる独特な雰囲気をまとった独身女性・大杉さん(富田靖子)と何度かすれ違う折に、この年まで独身で実家住まいで傍目には惨めに見える彼女と、突然モテなくなった自分の未来が重なって見えて不安を感じていた。

ところが、近所のそば屋で大杉さんと偶然出くわしてランチを一緒に取ることに。そこで大杉さんは天ぷらそばのそば抜きを注文して、つゆに浸った天ぷらをつまみに酒を飲み、その後、もりそばで〆るというこだわりの食べ方をしており、地道に仕事をしながらささやかな幸せをかみしめていたのだった。

由香もまた「この年まで独身だから不幸」だと、「安易に人を見くびって」いた。我々視聴者も、日常で身の回りの誰かのことを軽く見ていやしないだろうか。

コメディの中にもこうした些細なことだけど大事な気づきを与えてくれる『おいハンサム‼』。次回が待ち遠しくて仕方がない。

(文・曾澤奈津美)

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