まさに眼福…。男の色気にあふれた演技合戦がスゴい
本作の見どころといえば、まず挙げるべきはキャスト陣だろう。タケミチ役の北村匠海を筆頭に、山田裕貴、吉沢亮、間宮祥太朗など今をきらめく主役級のイケメンたちが勢揃い。
彼らが絶叫し、咆哮し、熱い拳を交わし合うシーンは迫力満点で、まさに「眼福」という言葉がふさわしい。
また、前作でも話題になったが、原作の再現度の高さもキーポイントだ。特にドラケン役の山田裕貴やマイキー役の吉沢亮に至っては、本人以外に敵役が思いつかないくらいのハマりっぷりである。
そして注目は、なんといっても映画館ならではの音響だろう。決闘シーンの効果音や爆破シーンで流れる音響は、まさに「音で観客を殴りつける」といった迫力がある。一度見始めたら最後まで画面から目が離せなくなること請け合いである。
また、脚本も熱い。本作は「決戦前夜」を扱った本編には、確かにカタルシスがいささか欠けているものの、仲間同士の裏切りや報復といった決闘に至るまでの道筋が描かれ、観客の涙を誘うとともに、次回作への期待がいやが上にも高まる仕掛けになっている。「涙活」をしたい観客にもオススメだ。