ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » 最も再現度が高かったキャストは? 映画『東京リベンジャーズ』徹底考察& 解説。実写版のMVPは誰? 忖度なしガチ評価 » Page 3

吉沢亮(マイキー)の身体能力の高さと冷徹な眼にやられる

俳優・吉沢亮
俳優吉沢亮Getty Images

初登場シーンでは、タケミチがキヨマサとのタイマン中、ドラケンと共に現われる。圧倒的貫禄で、初っ端から観る者をトリコにした吉沢亮扮するマイキー。思い返すと『東京卍リベンジャーズ』の映画化が発表された当時、ファンの間ではキャスティングには悪評が散々飛び交ったわけだが、なぜか吉沢亮だけは「なかなかのハマり役なのでは?」と太鼓判が押されていた。

映画版『東京リベンジャーズ』では、吉沢の身体能力の高さも大きなポイント。マイキーと言えば足技なのだが、吉沢の蹴りのフォームが実に美しいのだ。飛び蹴りなどはワイヤーなどの特殊技術も駆使しているだろうが、側転からの二段蹴りも、側転自体に迫力があり、「こんなん喰らったら、そりゃ、いてーよ!」といったところだ。バルハラとの喧嘩シーンで一瞬だが、ブレイクダンスみたいな動きで攻撃していたりと、細かいアクションも見どころ。

また、『運命』において、一虎が自身の兄を殺したことを知った際の、演技にも注目したい。かけがえのない仲間が自分の兄を殺したという事実を知った直後の表情からは、言葉にならない悲壮感と絶望感がほとばしっている。そして、一虎が逮捕される際にみせる氷のような眼。観ていて思わず鳥肌が立った。

『決戦』における吉沢亮の演技の最大の見どころは、何と言っても場地が一虎に刺された際の、怒りの演技である。原作では「怒りに火がついて後光が差す」という、漫画ならではの表現がなされているが、映画版では、余計なギミックを入れず、あくまでも吉沢の演技力に委ねることで、沸々と湧き上がる怒りがとても自然に表現されている。しかし、その後、一虎をボコボコにする怖すぎるマイキーの鬼のような形相に、思わず目を背けてしまった女性ファンも少なくないのではないだろうか。

1 2 3 4 5 6 7 8
error: Content is protected !!