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第9話『攪乱す/狙われた湯川!! 悪魔の手の恐怖実験』

岸谷が所属する貝塚北署に『悪魔の手』を名乗る人物から犯行予告が届いた。手紙には「警察の手に負えなければ湯川の手を借りろ」と、湯川を挑発する文章が書かれている。「これはどちらが真の天才科学者かを決める勝負である」。

2通目の手紙が届くと、そこには、上田重之(岡本正仁)という名の男を転落死させたと書かれてある。岸谷によると、都内の建設現場で作業員の男が転落死を遂げ、彼の名前は手紙の通りだという。また、湯川宛にも手紙がとどき、そこには転落死事件の前日に、上田の殺害を予告する内容が記されてあった。

湯川と岸谷は事件現場を訪れるが、『悪魔の手』がいかなる手段で犯行に及んだのか、手掛かりはつかめない。場面は変わり、湯川の助手・栗林は、友人の物理学者・高藤英治(生瀬勝久)と酒席を共にしていた。栗林は高藤に対し、湯川が『悪魔の手』の事件に関わっていることを話す。

そんな中、今度は若いサラリーマンが電車に轢かれて死亡する事件が発生。果たしてこの事件も『悪魔の手』の仕業なのだろうか…?

第9話の犯人役を演じたのは生瀬勝久

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第9話の犯人である『悪魔の手』こと、物理学者・高藤英治に扮したのは生瀬勝久。高藤は特殊な音響装置を使い、ターゲットにめまいを起こさせることで、死のきっかけを作っていたのだ。

高藤は10年前の学会発表で、湯川に研究の矛盾を指摘されたのをきっかけに、彼を恨むようになった。生粋の物理学者であれば、湯川の指摘を糧に、自身の研究をブラッシュアップすることに情熱を傾けるところだが、高藤はその後、私怨の塊になってしまったのだ。皮肉なことに、湯川は10年前の出来事などきれいさっぱり忘れていた。

“道を踏み外した物理学者”である高藤との対決を制したことで、湯川の偉大さをより実感させられる回となった。

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