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『機動戦士ガンダムSEED』が画期的であったワケ

© 創通・サンライズ
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この映画は、公開前から大きな話題になっていた。おそらく『SEED』が画期的なTVシリーズだったからだろう。

大きくキラキラとした目が特徴的な美形キャラクター、キャラ描写の濃さ、陣営を隔てたキラとアスランの複雑かつ深い友情関係など、少女マンガ的な要素も取り入れ、それまでのガンダムとは異なる新たなファン層を獲得した。

その一方で、登場人物たちが乗る兵器=モビルスーツの激しいアクションや、ファーストガンダムとも呼ばれる『機動戦士ガンダム』へのオマージュなど従来のファンも意識されていた。『機動戦士ガンダムSEED』は”21世紀のファーストガンダム”とも呼ばれ、絶大な人気を誇った。

その後、劇場版については2006年に制作が発表されメディアで取り上げられたものの、続報が無い状態が続いていた。それから17年経った2023年7月、ついに『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』という正式タイトルが発表される。長い間待ち望んだ新作が見られるとファンも期待感を膨らませたはずだ。

そして、今年1月26日に『FREEDOM』が公開されると、初日から3日間で観客動員63万4千人、興行収入10億6500万円を記録し、週末の興行収入・観客動員のランキングで初登場1位を飾った。これまでに劇場公開されたガンダムシリーズで最大のヒットになるのはほぼ確実だろう。

映画の内容について見ていこう。

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