映画『ニュー・シネマ・パラダイス』感涙のラストを解説。名音楽と名言が詰まった名作<あらすじ 考察 キャスト レビュー>
text by 編集部
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』イラスト:naomi.k
ニュー・シネマ・パラダイス
3.5
- 原題:
- Nuovo Cinema Paradiso
- 製作年:
- 1988年(イタリア)
- 監督:
- ジュゼッペ・トルナトーレ
- 脚本:
- ジュゼッペ・トルナトーレ
- 撮影:
- ブラスコ・ジュラート
- 音楽:
- エンニオ・モリコーネ, アンドレア・モリコーネ
- 配給:
- 日本ヘラルド
- 上映時間:
- 124分
第42回カンヌ国際映画祭 - 審査員グランプリ
第62回アカデミー賞 - アカデミー外国語映画賞
第47回ゴールデングローブ賞 - ゴールデングローブ賞外国語映画賞
第44回英国アカデミー賞 - 主演男優賞、助演男優賞、オリジナル脚本賞、作曲賞、非英語作品賞
- 演出:
- 13点
- 脚本:
- 14点
- 配役:
- 15点
- 映像:
- 12点
- 音響:
- 19点
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』を演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説。カンヌ国際映画祭審査員グランプリ。ジュゼッペ・トルナトーレ監督と映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネが作り上げた映画史上の名作は今観るとわからないことだらけ? 長尺の完全版と短かい国際版との違い、映画的な魅力を多角的な視点から明らかにする。
『ニュー・シネマ・パラダイス』のあらすじ
イタリア・シチリア島出身の映画監督・サルヴァトーレ(ジャック・ペラン)は、故郷に住む母親から電話をもらう。電話の内容は、かつて世話になった映写技師のアルフレード(フィリップ・ノワレ)の死を伝えるものだった。
時はサルヴァトーレの少年時代に遡る。貧しい母子家庭で育った少年サルヴァトーレ(サルヴァトーレ・カシオ)の唯一の楽しみは、村でたった一つの映画館「パラダイス座」に忍び込み、映画を観ることだ。
「パラダイス座」は教会も兼ねており、上映作品は牧師によって厳しく検閲され、ラブシーンはすべてカットされている。
アルフレードはお金も払わず劇場に入り浸るサルヴァトーレを幾度となく注意するが、その映画愛に共感し、親しく接するようになる。サルヴァトーレは映写機の操作を覚え、アルフレードを手伝うようになるが、そんな矢先、劇場は火事に見舞われる。
この事故によってアルフレードは視力を喪失。程なくして、映画館は「新パラダイス座」として再建され、サルヴァトーレはアルフレードをサポートする立場として劇場で働くことになった。