映画「ファントム・スレッド」魔術のような演出…幸福感溢れる映画空間<あらすじ 考察 解説 評価 レビュー>
text by 編集部
映画『ファントム・スレッド』イラスト:naomi.k
ファントム・スレッド
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- 原題:
- Phantom Thread
- 製作年:
- 2017年(アメリカ合衆国)
- 監督:
- ポール・トーマス・アンダーソン
- 脚本:
- ポール・トーマス・アンダーソン
- 撮影:
- マイケル・バウマン, コリン・アンダーソン
- 音楽:
- ジョニー・グリーンウッド
- 配給:
- ビターズエンド
- 上映時間:
- 130分
アカデミー賞 - 衣装デザイン賞
ボストン映画批評家協会賞 - 作品賞、監督賞、作曲賞
ボストン・オンライン映画批評家協会賞 - 監督賞、作曲賞
英国アカデミー賞 - 衣装デザイン賞
シカゴ映画批評家協会賞 - 作曲賞
放送映画批評家協会賞 - 衣装デザイン賞
インディワイア批評家投票 - 監督賞
ロンドン映画批評家協会賞 - 助演女優賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞 - 作曲賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 - オリジナル脚本賞
ニューヨーク映画批評家協会賞 - 脚本賞
サンディエゴ映画批評家協会賞 - 衣装デザイン賞
サテライト賞 - 衣装デザイン賞
シアトル映画批評家協会賞 - 主演男優賞、衣装デザイン賞、作曲賞
セントルイス映画批評家協会賞 - 作曲賞
トロント映画批評家協会賞 - 主演男優賞
バンクーバー映画批評家協会賞 - 監督賞、主演男優賞
- 演出:
- 16点
- 脚本:
- 13点
- 配役:
- 16点
- 映像:
- 14点
- 音響:
- 12点
映画「ファントム・スレッド」を演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! ポール・トーマス・アンダーソン監督の長編第8作。ダニエル・デイ=ルイス、ヴィッキー・クリープス、レスリー・マンヴィル、カミーラ・ラザフォード、ジーナ・マッキーら出演。この映画の真の魅力、そしてその結末とは?
ファントム・スレッドのあらすじ
1950年代のロンドン。オートクチュールの仕立て屋・レイノルズ・ウッドコック(ダニエル・デイ=ルイス)は、卓越したデザインセンスでファッション業界にその名を轟かせる存在だ。若くして母を亡くし、肉親は姉のシリル(レスリー・マンヴィル)のみ。レイノルズは姉を心から慕い、公私を問わず常に行動を共にしている。
ある日。レイノルズとシリルは話し合いの末、ウッドコック家に出入りしているモデルのジョアンナ(カミーラ・ラザフォード)との関係を切ることを決める。理由はレイノルズが彼女に気を取られる機会が増えたからであった。レイノルズはシリルに勧められ、避暑地の別荘で療養することになった…。