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「骨がない」の真意は? デイジーはなぜ死を選んだ? モデルとなった実話は? 映画『17歳のカルテ』を5つの観点で徹底考察

text by 編集部

演出:
13点
脚本:
14点
配役:
15点
映像:
12点
音響:
13点

映画『17歳のカルテ』を、あらすじ(ネタバレあり)演出、脚本、配役、映像、音楽の項目で解説。ウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリーらが出演。拒食症の少女・デイジーはなぜ死を選んだのか? 「手に骨がない」という印象的なセリフの真意、随所に散りばめられた名言を深掘り解説する。 <キャスト 評価 レビュー>

『17歳のカルテ』あらすじ

舞台は1960年代のアメリカ。精神疾患を患う17歳の少女・スザンナ(ウィノナ・ライダー)は、自殺未遂を起こし、心配した両親によって半ば強制的に精神病院「クレイモア」に入れられてしまう。

クレイモアに足を踏み入れると、スザンナは驚きの光景をいくつも目にすることになる。奇妙な叫び声をあげる女性、顔の半分に火傷を負った少女、患者同士の子供じみた喧嘩など、ここではすべて日常茶飯事である。

スザンナは患者の1人であるリサ(アンジェリーナ・ジョリー)に興味を引かれる。美しい金髪を持つ彼女は、脱走事件を何度も引き起こした、クレイモア随一の問題児である。リサはその日も脱走に失敗し、力づくで病室に引き戻された。彼女は院内の人気者であり、患者たちはこぞってその帰還を喜んだ。新入りのスザンナはリサから鋭い眼で睨まれる。

スザンナに割り振られたベッドは、自殺したリサの親友の居場所であった。リサはスザンナに敵対心を抱き、挑発行為を繰り返すが、次第に両者は打ち解けていく。

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