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ヒロインはひどい? 女性目線で観ると評価が変わる? 映画『(500)日のサマー』徹底考察。凄い脚本術&名言と音楽も解説

text by 編集部

ハリウッド映画祭 - ブレイクスルー脚本賞
インディペンデント・スピリット賞 - 脚本賞
ラスベガス映画批評家協会賞 - 脚本賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 - 新人監督賞
サテライト賞 - 脚本賞
サウスイースタン映画批評家協会賞 - 脚本賞

演出:
12点
脚本:
15点
配役:
14点
映像:
11点
音響:
13点

映画『(500)日のサマー』をあらすじ(ネタバレ)、演出、脚本、配役、映像、音楽の項目で徹底解説。主人公に扮するのはジョセフ・ゴードン=レヴィット、主演女優はズーイー・デシャネル。男子が共感する物語として有名な本作。一方、女性目線の評価は? 何が言いたい? 多角的に紐解く。<あらすじ キャスト 考察 評価 レビュー>

『(500)日のサマー』【ネタバレなし】あらすじ

ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ジョセフゴードン=レヴィットGetty Images

舞台はアメリカ・ロサンゼルス。

グリーティングカード会社に勤めるトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、片思いの相手であるサマー(ズーイー・デシャネル)にフラれ、自暴自棄になっていた。時間はトムとサマーの出会いにさかのぼる。

およそ1年半前。トムとサマーは職場の先輩・後輩として出会った。サマーは絶世の美女というわけではないが、愛嬌のある顔立ちとユーモラスな性格で、誰にでも好かれるキャラクターである。

トムはそんな彼女に一目ぼれをする。

2人は職場のエレベーターや飲み会などで言葉を交わし、仲を深める。トムは好きなバンドがサマーと一緒であることを知り、喜びを隠せない。

職場のパーティーが開かれると、サマーは全社員の前でキュートな歌声を披露。トムに恋人の有無を訊かれると、サマーは「自由でいたいから、恋人は作らない主義」であると返す。

ショックを受けたトムは、サマーの価値観に反感を示すが、勢い余って口論となってしまう。程なくして、仲直りした2人は友人として付き合っていくことになった。

トムとサマーはたびたび休日を一緒に過ごようになった。家具屋で仲良さそうにデートをする2人は、まるで新婚カップルのようである。

そんな中、2人はとうとう一線を超え、カラダの関係を結んだ。トムはすっかりサマーを手に入れた気になるが、彼女はあくまで2人の関係は「友達」であると告げ、トムに対するバリアを解く気配はなく…。

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