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映画「時計じかけのオレンジ」気持ち悪いけどクセになる史上屈指のカルト映画。実はコメディ?<あらすじ 考察 解説 評価>

text by 編集部
映画『時計じかけのオレンジ』の1シーン。中央は主演のマルコム・マクダウェル

映画『時計じかけのオレンジ』の1シーン。中央は主演のマルコム・マクダウェル【Getty Images】

時計じかけのオレンジ

3.5

●アカデミー賞
最優秀作品賞 ノミネート
最優秀監督賞 ノミネート
最優秀脚色賞 ノミネート
最優秀編集賞 ノミネート
●ゴールデングローブ賞
最優秀監督賞
最優秀作品賞 (ドラマ部門)
最優秀主演男優賞 (ドラマ部門)
●ヴェネツィア国際映画祭
パシネッティ賞
●ニューヨーク映画批評家協会
最優秀作品賞
最優秀監督賞
●全米脚本家組合賞
●英国アカデミー賞
最優秀撮影賞
最優秀監督賞
最優秀作品賞
最優秀編集賞
最優秀脚本賞

演出:
17点
脚本:
14点
配役:
13点
映像:
12点
音響:
16点

映画「時計じかけのオレンジ」を演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! スタンリー・キューブリックの最も議論を巻き起こしたSF寓話作品。原作は「映像化不可能」と言われた、アンソニー・バージェスの同名小説。映画史上屈指のカルト映画の真の魅力、そしてその結末とは?

『時計じかけのオレンジ』 あらすじ

舞台は近未来のイギリス・ロンドン。15歳少年・アレックス(マルコム・マクダウェル)率いる4人組不良グループ「ドルーグ」の面々は、バーでドラッグ入りミルクを飲んでいる。その後、町に繰り出すと、川辺で寝ていたホームレスをステッキで滅多打ち。彼らにとって、盛りを過ぎた老人や野宿生活者は、殺しても構わない存在なのだった。

近くでは敵対グループの「ビリー・ボーイ」が女性を襲おうとしている。4人は「ビリー・ボーイ」に奇襲を仕掛け、彼らの車を奪って逃走。その後も4人の子供じみた暴力は止まらない。見知らぬ家のインターフォンを押すと、「電話を貸してくれ」と告げて無理やり押し入り、ミュージカル映画『雨に唄えば』の主題歌を口ずさみながら、家中を破壊。主人を痛めつけると、その妻をレイプするのだった。

明け方になり、アレックスは両親と住む市営住宅に帰宅。学校をサボり、ペットの蛇と遊んでいると、更生委員の男が訪れる。男は昨夜の事件の主犯がアレックスであると疑っているが、有力な証拠がなく、逮捕に踏み込めない。その後、アレックスはレコード店に足を運び、2人組の女子グループをナンパし、ベッドを共にする。

「ドルーグ」の仲間と合流したアレックスは、リーダーの座を巡って口論になり、メンバーに制裁を加える。夜になり、アレックスは裕福な家に押し入るが、被害者は強盗対策をしており、すぐに通報。激高したアレックスは家主の女性を撲殺するが、その直後に仲間に殴られ、身動きが取れなくなる。彼らは昼間の恨みを忘れていなかったのだ。こうして、アレックスは警察に逮捕されてしまうのだった…。

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