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米領サモアのチームが史上初のトランスジェンダーの
プロサッカー選手を起用

ジャイヤ・サエルア
ジャイヤサエルアGetty Images

しかし、米領サモアチームが歴史に名を刻んだのは、その”31-0”という大敗以外にもう一つ理由が存在する。

それは、米領サモアチームが、プロリーグで史上初めてトランスジェンダーのサッカー選手を起用したことである。

生まれながらの男性であるジャイヤ・サエルアは、ファファフィネ(第三の性)を持つ世界初のサッカー代表選手なのだ。

2016年のBBCの記事によると、米領サモアに住む19万人のうち、ファファフィネであることを自認しているのは1%から5%程度だという。彼女は、サッカー史の本『Thirty-One Nil(原題)』の著者であるジェームズ・モンタギューに、「私は大会中ずっと控えで、まだ高校生だったので早退しなければならなかったのですが、監督が10分間だけ私を起用してくれたのです」と語っている。

そんなサエルアを演じるのは、ノンバイナリー・パフォーマーのカイマナだ。サエルアを演じるカイマナの演技は本作の大きな見どころとなっている。

映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』は、2024年2月23日(金)に劇場公開を迎える。

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