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映画『パリ、テキサス』なぜ主人公は家族を捨てたのか…? 感涙必至の名作を徹底解説<あらすじ 考察 評価 レビュー>

text by 編集部

カンヌ国際映画祭 - パルム・ドール
英国アカデミー賞 - 監督賞

演出:
15点
脚本:
17点
配役:
16点
映像:
14点
音響:
14点

映画「パリ、テキサス」を演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! 巨匠ヴィム・ヴェンダース監督による第37回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。ハリー・ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキー、ベルンハルト・ヴィッキら出演。家族を捨ててアメリカを旅する男を描いたこの映画の真の魅力、そして結末とは?

映画『パリ、テキサス』のあらすじ

テキサスの砂漠を薄汚れたスーツを着た男がとぼとぼと歩いている。彼の名はトラヴィス(ハリー・ディーン・スタントン)。4年前に妻と幼い子供を残して突然失踪した男である。熱中症で倒れたトラヴィスは、地元の人に介抱され一命を取り留める。失語症に陥ったかのように、トラヴィスは何も語らない。診察した医師はトラヴィスのジャケットから、連絡先が書かれたメモを見つける。

医師から連絡をもらったのは、トラヴィスの弟・ウォルト(ディーン・ストックウェル)である。ウォルトは妻のアン(オーロール・クレマン)と共に、トラヴィスの一人息子であるハンター(ハンター・カーソン)の面倒を見ており、本当の息子のように愛を注いできた。

ウォルトはトラヴィスを連れ、ロサンゼルスの自宅に帰る。8歳になったばかりのハンターは、ウォルトとアンを本当の両親だと思って育ってきた。トラヴィスが生みの親だと聞かされ、困惑した様子を見せる。

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