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64歳になっても…ー音楽の魅力

ジョン・レノン
ジョンレノンGetty images

本作の場合、作中ではほとんど音楽は流れないものの、随所にメジャーな音楽が効果的に使用されている。

まず、オープニングとエンディングに使用されている曲は、ビートルズの「When I’m Sixty Four」。クラリネットのスウィング・ジャズ的陽気なメロディーにのせて「64才になっても僕を必要してくれるかい?」と歌うジョン・レノンの歌声が、ガープの不思議な人生と見事にシンクロしている。

また、本曲の前には、ワンフレーズだけ流れるのは、アメリカのジャズピアニスト、ナット・キング・コールの「There will never be another you」が使われており、この楽曲も本作のイメージにぴったりのものとなっている。

なお、本作の主演を務めたウィリアムズは、2014年、自宅で自殺を図り、63歳で人生の幕を閉じることとなる。ジョン・レノンが歌う64歳に一歩届かずにこの世を去った彼のことを考えるとなんとも胸にくるものがある。

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