先日、第95回アカデミー賞のノミネート作品が発表された。今年の開催日は3/12日（現地時間）。授賞式が間近に迫る中、一体どの作品が作品賞の栄冠に輝くのか、注目が集まっている。今回は、アメリカ最大級の映画データベースサイト「IMDb」のスターレイトを参考に、歴代の作品賞受賞作品94本の中から、評価の高い作品をご紹介。今回は7位をチェック。

7位：『羊たちの沈黙』(1991年)

出典：Amazon

監督 : ジョナサン・デミ
主演 : アンソニー・ホプキンス、ジョディ・ホスター

本作はスリラー映画であると同時にホラー映画としての側面も持っている。ホラーというジャンルの作品で、アカデミー賞作品賞にノミネートされたものが、過去にほんの一握りしかないことを考えると、本作が作品賞を受賞したことは、映画界にとって極めて重大な意味をもつ。

あらすじは次のとおりだ。若い女性が皮を剥がれて殺される、連続猟奇殺人事件が発生。FBI訓練生であるクラリス・スターリング（ジョディ・フォスター）は、複数の猟奇殺人を犯し、獄中にいる天才精神科医ハンニバル・レクターから助言を得るよう命じられる。一方、彼は協力の条件として、彼女に自分の過去を明かすことを要求する…。

人食い・連続殺人犯のハンニバル・レクターを描いた作品の中でも、最も人気のある作品であり、レクターと若いFBI捜査官が協力して、別の連続殺人犯を追うという不穏な協力関係は、その斬新さも相まって、観る者を魅了してやまない。

『羊たちの沈黙』はホラー色が強いとはいえ、省略を利かせた巧みな構成によって、残虐描写は必要最低限に抑えられており、怖い映画が苦手な人でも見やすい。素晴らしいストーリーとキャラクター設定、完璧な演技。複数の要素が高いレベルで共存しており、IMDbで8・6点を獲得しているのも納得だ。

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