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“ミッキーマウス”の曲はなぜ怖い? 少女兵の真実とは? 映画『フルメタル・ジャケット』考察&評価。ハートマンの名言も解説

text by 編集部
映画『フルメタル・ジャケット』の劇中カット。「ほほえみデブ」ローレンス役のヴィンセント・ドノフリオ

映画『フルメタル・ジャケット』の劇中カット。「ほほえみデブ」ローレンス役のヴィンセント・ドノフリオ【Getty Images】

フルメタル・ジャケット

3.5

演出:
15点
脚本:
12点
配役:
13点
映像:
17点
音響:
12点

名匠スタンリー・キューブリックの戦争映画『フルメタル・ジャケット』のあらすじ、ネタバレあらすじに加え、演出・脚本・配役・映像・音楽の5つの視点で徹底解説。ラストの「ミッキーマウス・マーチ」の意味は? ハートマン軍曹の名言とは? ジョーカーの服装に注目すべき理由とは? <あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー>

『フルメタル・ジャケット』のあらすじ【ネタバレなし】

「ほほえみデブ」ローレンス役のヴィンセント・ドノフリオ【Getty Images】
映画フルメタルジャケットの劇中カットほほえみデブローレンス役のヴィンセントドノフリオGetty Images

ベトナム戦争下のアメリカ。青年ジョーカー(マシュー・モディーン)は、海兵隊に志願し、サウスカロライナ州パリス・アイランドの海兵隊訓練キャンプで厳しい訓練を受け始める。

そこでは、度を超えた厳格さで知られる鬼教官のハートマン軍曹(R・リー・アーメイ)の指導の下、厳しい叱責や罵倒、体罰など、心身ともに極限まで鍛えられる過酷な訓練が行われた。

たった一人のミスで全員が処罰の対象となったり、訓練生同士のいじめが発生するなど、閉鎖的なコミュニティ内での人間関係の軋轢が次々と描かれる。

落ちこぼれた訓練生レナード(ヴィンセント・ドノフリオ)は、ハートマン軍曹から早くも目を付けられる。さらに、レナードの連帯責任として他の訓練生たちが処罰を受けるケースも少なからずあり、その結果レナードは過酷ないじめの対象となる。

その後、ジョーカーら同期の支援を受け、レナードは訓練を乗り越え、最終的に射撃の腕前で高い評価を得ることに成功する。しかし過酷なトレーニングにより精神的な異常をきたしたレナードは、卒業式の夜にハートマン軍曹を射殺し、自ら命を絶つのだった…。

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