第一話の犯人役・浜田雅功(バレーボール女子日本代表コーチ)
古畑のキャストには、多数のお笑い芸人がキャスティングされてきた。
最も有名なのは、シーズン2の第1話「しゃべりすぎた男」で敏腕弁護士を演じた明石家さんまだろう。古畑の部下・今泉に罪をかぶせ、自ら弁護を買ってでる筋悪の弁護士・小清水潔と古畑との迫真の法廷劇は、その後の古畑任三郎のイメージを決定づけた伝説のシーンとなっている。
また、シーズン1の第10話「矛盾だらけの死体」では、小堺一機が代議士の秘書・佐古水茂雄を演じているほか、シーズン2の第8話「動機の鑑定」では伝説的な漫才師である故・夢路いとしが被害者役として出演している。また、シーズン3の第3話「灰色の村(古畑風邪を引く)」では、吉本新喜劇の俳優である故・岡八郎が松村達雄とともに犯人役にダブルキャストされている。
そして、三谷によれば、シーズン3の幕開けは実は志村けんが飾る予定だったという(スペシャル「黒岩博士の恐怖」代役は緒形拳が務めている)。全体に漂うダークな雰囲気や「遺体の肛門におみくじを詰めて連続殺人事件を偽装する」というトリッキーな犯行が印象的なこの事件。志村が犯人を務めていたら、さぞ面白い作品に仕上がっていたに違いない。
架空のシーズン4では、さんまや志村に匹敵するネームバリューを有し、演技力に定評のあるお笑い芸人として、ダウンタウンの浜田雅功に幕開けを飾ってもらいたいところだ。
役どころとしては、教え子を悪漢から守るために殺人を犯してしまう正義のバレーボールコーチという役どころはいかがだろうか。ハードなツッコミで鳴らす浜田だが、殺し方は毒殺など、意外と姑息な手段が似合うかもしれない。