第二話の犯人役・マツコ・デラックス(人気占い師)
『古畑任三郎』には、お笑い芸人以外にも、バラエティ番組の人気者がキャスティングされることもある。
シーズン1の第2話「動く死体」では堺正章が登場。当て逃げを隠そうとする歌舞伎役者を実に器用に演じている。なお、本話の脚本は、田村が初めて読んで出演を決めた作品であるとともに、古畑と今泉の出会いが描かれており、時系列的にシリーズの一番初めに位置付けられる回でもある。
クイズ王・千堂謙吉(唐沢寿明)が犯人のシーズン2の第6話「VSクイズ王」では、被害者役の伊集院光をはじめ、松尾貴史、山田雅人、池田貴族ら、当時のクイズ番組の常連たちがこぞって出演している。
そして、シーズン2の第8話「魔術師の選択」では、テレビ司会者として名を馳せた故・山城新伍がマジシャン役で登場。本話のトリックは、「エッチなおじさん」という山城のパブリックイメージを逆手に取ったもので、三谷らしい実に粋な作品に仕上がっている。
もし、シーズン4でバラエティ番組の人気者を出演させるとすれば、やはりマツコ・デラックスは外せないだろう。テレビでは視聴者からの悩み相談を受けることも多いマツコだけに、人気占い師はどうだろうか。長年連れ添ったマネージャーを些細な諍いから殺めてしまったマツコ。「自分の未来は占えなかった…」と悔恨する姿を見てみたいものだ。