気持ちが揺れるサカエ
意気消沈してキャスター復帰は諦めるという倉持。市郎は「たった一回の過ちも許されない世の中は間違っている!」と周囲に主張するが、誰一人として賛同する者はいなかった。
市郎は、倉持のアンチとネットでレスバトルを繰り広げていた。市郎の様子を見た渚(仲里依紗)は、純子と一緒に昭和に帰らなくてよかったのかと尋ねる。先に昭和に帰った純子は、ヤンキーから足を洗って受験勉強に励んでいた。
市郎は今の令和の世の中には、自分のような異物=「不適切な人間」が必要なんじゃないかと答える。「世の中が少しでもマシになって渚、秋津、倉持のような若者が幸せになるのを見届けないと、昭和に戻ってもがんばって働けない」と微笑むのだった。
その頃昭和では、キヨシ(坂元愛登)の同級生で不登校の佐高くん(榎本司)が復帰することに。これを聞いたサカエ(吉田羊)と純子はキヨシと同様に喜ぶ。ところが、クラスメイトや先生に手厚く歓迎された佐高くんだったが、次の日にはまた学校を休んでしまう。
キヨシや佐高くんのクラスの担任である安森(中島歩)は、自分の行いがまずかったのかとサカエに相談しながら、デートに出かけた。サカエは見た目がドンズバな安森が、中身までレディーファーストであることを知る。例えるなら、それはドラマ『金曜日の妻たちへ』の板東英二のよう。サカエは安森に好印象を抱くと同時に、別れた夫の井上が酔うと偉そうに振る舞うことを思い出していた。
サカエは思わず、金妻に例えて「見た目は板東英二なのにメンタルが奥田瑛二すぎる」とまだ中学生の昭和の井上少年(中田理智)に忠告する。