「モヤモヤする…」映画『シン・仮面ライダー』はがっかり? 面白い? 忖度なしガチレビュー【あらすじ 考察 解説 評価】
text by ZAKKY
「仮面ライダー」の生誕50周年記念映画『シン・仮面ライダー』がAmazonプライムで見放題配信中だ。監督を務めたのは、日本映画界を代表する鬼才・庵野秀明。劇場公開時は賛否両論が囁かれた本作。ショッカーやバイクの造形は? 気になる2号役と隠れキャストは? 忖度なしのガチレビューをお届けする。(文・ZAKKY)
マスクからはみ出る襟足はアリかナシか?
仮面ライダーのフォルムの変化を考察
本作は、仮面ライダー生誕50周年企画作品の一つであり、庵野秀明脚本・監督による「仮面ライダーシリーズ」のリブート作品だ。庵野秀明が単独で監督を務める実写作品としては、2004年公開の『キューティーハニー』以来、実に19年ぶり。
1971年に放送がスタートしたテレビシリーズ『仮面ライダー』および、その原作となった石ノ森章太郎のコミックの要素を残しつつ、現代を舞台にしており、新たな設定を強く打ち出している。
物語は、仮面ライダーである本郷猛(池松壮亮)がバイクを走らせ、悪の組織・SHOCKERから逃れるチェイスシーンから幕を開ける。
本郷は、かつてSHOCKERに所属していた科学者・緑川弘(塚本晋也)の手によって、改造手術を施され、仮面ライダーとして世界を救う役目を託される。
しかし、本郷には人間の心が残っており、「変身」を解くたびに、「本当は誰も傷付けたくない 」と葛藤していく…。これがストーリーの大筋である。
キャッチコピーは「変わるモノ。変わらないモノ。そして、変えたくないモノ」。鑑賞後、筆者なりに、このコピーが意味することを理解した。本レビューでは、キャッチコピーをヒントに、本作の魅力や疑問点を紐解いていきたい。