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「さらに先生が後押ししてくれました」
原作者・金城宗幸先生の人柄とはー。

©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会 
©金城宗幸三宮宏太ノ村優介講談社劇場版ブルーロック製作委員会

ーーシナリオを作る上で、原作者の金城先生とは様々なお話をされたと思いますが、そこではどのような会話があったのかお聞きしたいです。

「先生もシナリオの打ち合わせなどにリモートで参加していただけて、細かいことも含め、ずっと相談しながら作っていきました。それは今回の映画に限った話ではなく、TVシリーズの時から『中途半端なものにはしない』『やるならしっかりやろう』というスタイルでいてくださって、アニメスタッフの『ブルーロック』熱を、今回さらに先生が後押ししてくれました」

ーー金城先生は、どんな方なんでしょうか?

「金城先生は物凄く柔軟な方で、『より沢山の人が楽しめるのはどういう形だろう』ということを常に考えている方だと思います。ご自身の中の確固たるものはありつつ、他人の意見もしっかり聞いてくださいます。

例えばセリフ1つ取っても、『このシーン、原作だと漢字にルビで特殊な読み方が当ててありますが、アニメのセリフだと伝わらないので、言いまわしを少し変えたいです。例えばこういった形だとどうでしょう?』と言う提案をすると、『なるほど分かりました。たしかにそっちの方がいいですね。でも変えるんだったらこっちの方がより良いんじゃないでしょうか?』と一緒に考えて提案してくださいます。」

ーー提案を重ねあって、シナリオをブラッシュアップされたんですね。まさに、ワンチームとして作り上げていったのだと感じます。

「そうなんです。さらに逆に先生からも『原作ではこうだったけど、アニメではこう変えた方がわかりやすいと思います』みたいなご提案をいただくこともあるんですよ。そんな風に一緒に考えてくださるので、金城先生の人柄がなかったらTVシリーズもあれだけ密度が高く熱いものにはなっていないですね。」

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