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「何とか二人が掛け合いで録れるように」
凪と玲王を演じた、島﨑信長と内田雄馬の魅力

©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会 
©金城宗幸三宮宏太ノ村優介講談社劇場版ブルーロック製作委員会

ーー凪役を演じられた島﨑信長さんと、玲王役を演じられた内田雄馬さんの声優としての魅力をお聞き出来ればと思います。

「お二人の魅力は僕が説明するまでもなく、僕がコメントすること自体恐れ多いですが、お二人ともキャラクターにしっかり、深く向き合ってくれていると思います。島﨑さんは、お芝居というより、凪という人間として声を発してくれているという感覚に近いと言いますか、凪という人物を、1人の人間として向き合って下さっていると感じました。本作で視点を凪に変えた時に、凪の新しい部分が見えてくる描写がありますが、それが凪の新しい一面として素直に受け入れられるのは、きっと島﨑さんのお芝居があってのことだと思います。

内田さんは、根っこの部分の素直さみたいな、人としての芯の強さがある方だなと思います。玲王はキツい言葉を吐いたり、自身が万能ゆえに人を馬鹿にしてるような言動があったりもしますが、嫌味になりすぎないですよね。そして万能優秀キャラでありながら、玲王が負けたり、凪に置いていかれた時の子供っぽい違った一面を見せられても、それも玲王だよねとすんなりと受け入れることができるのは、内田さんの玲王に対する解像度の高さがあったりするのかなと感じました。それが玲王と凄くマッチしていて、玲王の根底の部分を崩さず、支えてくれてるような感じがします。あと、このお二人が本当に仲が良いんですよ」

ーーでは、本作のアフレコでも掛け合いなどは安心感があったのでしょうか。

「そうですね。お二人の掛け合いのシーンでは、お互いに強く信頼し合っている雰囲気が伝わってきます。スケジュールの都合で二人合わせて録れていない部分もあるんですが、ラストシーンの最後の掛け合いは、『何とか二人が掛け合いで録れるようにしたい』と監督はじめスタッフに皆さんとも話していたので、ちゃんと実現して本当によかったです」

ーーお二人の息の合った掛け合い、今から楽しみです。今回、NissyさんとSKY-HIさんが主題歌を担当されることになりましたが、決まった時はどのような心境だったのでしょうか。

「今回、凪と玲王がメインの作品なので、とても二人のバディ感にマッチしていると思いました。SKY-HIさんは、元々凄い原作がお好きで、『ブルーロック』への愛と理解がある方なので、担当していただけることになって純粋に嬉しかったです。お二人のCDジャケットも、凪と玲王っぽく撮ってくれていますし、楽曲も掛け合いになっているんです。これは、このお二人じゃないとできないことだなと思いました。凪と玲王の物語を集約させ、素敵な主題歌に落とし込んでくださいました」

ーー最後になりますが、本作を心待ちにしているファンの方々に、注目してほしいポイントやシーンを教えていただければなと思います。

「沢山ありますが、本作は、凪の成長が物語の軸になっているので、TVシリーズと同じ時系列、同じ試合であっても、描写が全く違う印象になっているところに驚いて欲しいです。特に、凪vs潔は是非注目して観てみてください」

(取材・文:タナカシカ)

【作品情報】

キャスト:島﨑信長、内田雄馬、興津和幸、浦 和希、海渡 翼、小野友樹、斉藤壮馬、諏訪部順一、内山昂輝、木村 昴、神谷浩史
原作:金城宗幸、漫画:三宮宏太、キャラクターデザイン:ノ村優介(講談社「別冊少年マガジン」連載)
監督:石川俊介、構成・脚本:岸本 卓、ストーリー監修:金城宗幸、音楽:村山☆潤、アニメーション制作:エイトビット、配給:バンダイナムコフィルムワークス
©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会
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