映画『ショーシャンクの空に』【ネタバレあり】あらすじ
1949年、アンディは屋根の修理作業中、看守同士の会話からハドリー主任刑務官(クランシー・ブラウン)の遺産相続問題を知り、自らの知識を活かして作業仲間たちへのビールを条件に解決策を教える。アンディはこの件以来、作業仲間たちはもちろん、刑務官からも一目置かれる存在になった。
やがて、アンディはノートン所長(ボブ・ガントン)や看守の税務処理や資産運用を手伝わされる名目で、図書係に配置換えとなり、50年も服役している老囚人ブルックス(ジェームズ・ホイットモア)の助手についた。
優秀な銀行員だった能力を発揮する一方、倉庫のようになっていた図書館を有益な場所に変えようと、州議会に図書館に割く予算を増やすように毎週、請求を送るようになる。
1954年、ブルックスの仮釈放が決まるが、長年服役していたため外の世界に出ることに恐怖を抱き、錯乱する。アンディらに説得されて仮釈放を受け入れるものの、結局外の生活に馴染むことが出来ずに、自ら命を絶ってしまう。ブルックスが死の間際に送った手紙を読み、彼の死を知る。
その後、アンディの働きかけにより州議会からわずかな寄付金と古書をもらい受けることに成功。アンディは送られてきた荷物の中から『フィガロの結婚』(第3幕『手紙の二重唱』)のレコードを発見。勝手に所内放送で流して、懲罰房送りとなる。その後、仲間たちからレコードを流した理由を聞かれたアンディは「音楽と希望は誰にも奪えないものだ」と答えるが、それを聞いたレッドは「そんなもの(希望)は塀の中じゃ危険だ」と反論する。
1963年、その後も州議会に手紙を送り続けたアンディは、年度ごとの予算を獲得。アンディの働きかけにより、意味をなしていなかった図書館は、囚人たちの教養と娯楽を得る場となった。
その頃、所長は、囚人たちの社会更生を促すという口実で、彼らに野外作業をさせていた。だがその裏では業者から賄賂を受け取っていた。アンディは多額の不正蓄財を「ランドール・スティーブンス」という架空の人物を作ることで隠蔽していた。
1965年、窃盗を犯して捕まった青年のトミー(ギル・ベローズ)が入所してくると、すぐにアンディやレッドたちと打ち解けた。家族のために更生したいというトミーに、アンディは文字の読み書きから教え始め、そのお陰で彼は高校の卒業資格を取るまでに成長。
トミーはアンディの過去を知ると、アンディの妻を殺した真犯人に思い当たる人物がいると話す。それを聞いたアンディは所長に再審請求を頼み込むが、拒まれ、あろうことか懲罰房に入れられると、訴えを取り下げるように迫られる。
しかし1ヶ月経っても考えを曲げないアンディに腹を立てた所長は、この件の鍵を握るトミーが脱走したように見せかけて射殺する。
トミーの死から1ヶ月後。アンディは経理を再開することを条件に懲罰房から出される。だが、それからアンディは考えごとをしていたり、メキシコの都市・ジワタネホの話をしたりと、レッドに何らかの伝言を残す。
レッドや仲間たちは、アンディが自殺を考えているのではないかと思い、嵐の晩、心配を募らせていた。
翌朝、点呼の時間になると、アンディは房から姿を消していた。所長やハドリー刑務官が駆けつけると、アンディの房にあった往年のハリウッド女優リタ・ヘイワースのポスター背面に穴が開いていた。
1966年、アンディは20年間ロックハンマーで壁を掘り続け、ついに脱獄したのであった。アンディは銀行に向かい「ランドール・スティーブンス」という男に成りすまし、所長が蓄えていた不正蓄財を引き出すと、ショーシャンク刑務所の不正をあばく告発状を新聞社に送り、メキシコへ逃亡した。程なくして、ハドリー刑務官は逮捕され、所長は拳銃で自殺した。
それから、レッドは服役40年目にしてついに仮釈放され、アンディの残した伝言を信じてメキシコのジワタネホへ向かう。そして長年の服役から解放されて美しい海の側で暮らすアンディと再会し、笑顔で抱擁を交わすのだった。