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閉塞感と開放感を表現したカメラワーク~映像の魅力

映画『ショーシャンクの空に』のワンシーン。 アンディ役のティム・ロビンス(左)とレッド役のモーガン・フリーマン(右)【Getty Images】
映画ショーシャンクの空にのワンシーンアンディ役のティムロビンス左とレッド役のモーガンフリーマン右Getty Images

本作の撮影監督を務めるのは、ロジャー・ディーキンス。コーエン兄弟やドゥニ・ヴィルヌーヴなどの作品を担当する名カメラマンだ。

ディーキンスは、本作で、自然光による陰影を巧みに活用し、ストイックで渋みのある画面を実現。刑務所の中や地下トンネルなどのシーンでは、グレーがかった色調で閉塞感を強調する一方、脱獄後のアンディのシーンは鮮やかな色彩で開放感たっぷりに描くことで、両者の対比を際立たせている。

また、ショーシャンク刑務所の撮影は、オハイオ州マンスフィールドにあるオハイオ州立少年院で敢行。非人道的な生活環境を理由に1990年に閉鎖された少年院で、本作の世界観にはぴったりの場所となっている。

なお、ダラボンにディーキンスを推薦したのは、ディーキンスがカメラを担当したコーエン兄弟監督作『未来は今』(1994)に出演していたロビンスで、まだ監督としての経験の少ないダラボンをサポートするようディーキンスにお願いしたという。本作が名作となったのは、彼のサポートの賜物なのかもしれない。

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