シャイニング 【ネタバレあり】あらすじ
ホテルの最終営業日、ホテルで働くコックのハロラン(スキャットマン・クローザース)は、ダニーが「シャイニング」という霊能力を持っていることに気づき、「237号室には近づかないように」とアドバイスをすると、ホテルを後にした。従業員も全員ホテルを後にし、家族3人は、雪に覆われたホテルで孤立状態の生活をスタートさせた。
机にかじりついて小説を書くジャックをよそに、広いホテルを三輪車で走り回るダニー。すると、家族以外の人間が存在するはずのないホテルで、ダニーの目の前に突然双子の女の子が現れる。それからというもの、ダニーはエレベーターから大量の血が流れてくる幻影を見るなど、心霊現象に悩まされるようになる。さらに、幼いダニーはハロランの忠告を忘れ、237号室に入ってしまう。
一方、自分が妻と息子を殺してしまう夢をみて取り乱しているジャックを、ウェンディがなだめていた。そこへダニーがやってくると、ウェンディは、ダニーの首にアザがあるのを見つける。かつてジャックがダニーに怪我をさせたことがあることと、家族3人しかいない空間で他に疑わしい者がいないことから、ウェンディはジャックを責めるが、実際は237号室の幽霊に負わされた怪我であった。
ジャックは閉塞感や執筆が進まないことから精神的に追い込まれていき、かつてそのホテルで一家を惨殺したグレーディーという男の悪霊にそそのかされていく。
このことから、家族の間に徐々に亀裂が生じ始める。その頃、「シャイニング」の力を持つハロランは異変を察知すると、雪の中、一家が滞在するホテルへ向かった。ウェンディは、徐々におかしくなっていくジャックが気になって仕方がない。
何気なくジャックのタイプライターを覗くと、「仕事ばかりで忙しい ジャックは今に気が狂う」という言葉が打たれているのをみて驚愕する。そこへ、明らかに様子がおかしいジャックが現れ、ウェンディに詰め寄ると、怯えたウェンディは持っていたバッドでジャックを殴って気絶させ、食料庫へ閉じ込めた。
ダニーは危険が迫っていることを察知し、ブツブツと「レッドラム、レッドラム」と同じ単語を何度も繰り返し呟くと、鏡に「REDRUM」と書いた。それを鏡ごしに読むと「MURDER(殺人)」という意味であることに気づいたウェンディは、悲鳴をあげる。
閉じ込められていたジャックは、悪霊であるグレーディーの力を借りて脱出すると、斧を手に取り、ウェンディとダニーに襲いかかる。ウェンディとダニーが部屋に隠れていると、斧を振り下ろし、力ずくてドアを壊そうとするジャックがやってくる。完全に狂ったジャックを見たウェンディは恐怖におののくも、ダニーを窓から逃がすことに成功する。
そこへ異変を察知して駆けつけたハロランがホテルへ到着。しかし、ジャックは無情にも彼を斧で殺してしまう。ダニーは雪の中、ホテルの庭にある巨大な迷路に逃げ込むが、それをジャックが執拗に追いかける。ダニーは雪の上に足跡がつくことに気づくと、ジャックを混乱させるために足跡を消しながら逃げ、その隙に迷路から脱出した。
ウェンディがホテルから出てくると、ハロランが乗ってきた雪上車を見つけ、ダニーを連れてホテルを後にした。ジャックはダニーを追いかけているうちに巨大な迷路に迷い込み、そのうち凍死してしまう。ホテルに飾られている何十年も前に撮られたはずの写真の中には、笑顔で映るジャックの姿があった。