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世界的巨匠によるモダンホラーの金字塔ー演出の魅力

映画『シャイニング』主役のシャック・ニコルソン【Getty Images】
映画シャイニング主役のシャックニコルソンGetty Images

本作は、『2001年宇宙の旅』(1968年)『時計仕掛けのオレンジ』(1971年)で知られる名匠、スタンリー・キューブリックが手がけるホラー作品。原作は、ホラー小説の名手、スティーブン・キングの同名小説。主演をジャック・ニコルソンが務める。

タイトルである「シャイニング」は、主人公の息子ダニーやホテルの料理長ハロランが持つ予知能力やテレパシーを示す言葉で、ジョン・レノンの楽曲「インスタント・カルマ」(1970年)に登場する歌詞「Well we all shine on(私たちは輝いている)」に由来している。しかし、本作では、超能力の描写を含め原作の大部分が改変されており、原作者のキングは大激怒。「モーターのないキャデラックのよう」とこき下ろしたという。

とはいえ本作は、商業的に大きな成功を収めたほか、2018年には「文化的、歴史的、または美学的に重要」な作品として米国議会図書館によってアメリカ国立フィルム登録簿に保存されるなど作品としての評価も高く、現在ではホラー映画の中で最も偉大な作品の一つに数えられている。

なお、本作には、北米で公開された143分版と、海外向けに制作された119分のコンチネンタル版が存在。さらに1997年には、映画版に不服だった原作者のキングが制作したテレビドラマ版が制作されている(監督はミック・ギャリスが担当)。3つのバージョンを比べてみるのも面白いだろう。

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