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恐怖を煽るチェロの音色ー音楽の魅力

ジェームズ・ニュートン・ハワード
音楽家のジェームズニュートンハワードGetty Images

本作の音楽を担当するのは、ジェームズ・ニュートン・ハワード。『シックスセンス』をはじめ、シャマラン音楽ではおなじみの映画音楽家だ。

ハワードは本作で、チェロ奏者のマヤ・ベイザーを起用。パニックムービーらしく、弦楽器が恐怖感を掻き立てるスコアを提供している。

彼女の演奏が最も印象的な楽曲は、エンディングテーマだろう。チェロの悲壮感たっぷりのメロディから木琴の不穏なメロディへと転調していくさまは、背景に流れる暗雲の映像と見事にマッチしている。

また、ジョシュとジャレットが狙撃されるシーンでは、倒れる2人のスローモーションとともに、弦楽器を掻き鳴らすようなメロディが流れ、ジョーンズ婦人の家に向かうまでチェロの旋律が流れ続ける。いささかベタだが、観客の恐怖を掻き立てるには十分な演出だ。

また、ジョーンズ婦人の死のシーンで流れる音楽は、チェロの音色に混じってハチの羽音のような効果音が混ざっており、本作のきっかけとなった蜂群崩壊症候群を連想させる。

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