暴力映画の極致…椎名桔平演じる水野の死因とは? 『アウトレイジ』徹底考察。北野武版”仁義なき戦い”のスゴさを解説
text by 編集部
映画『アウトレイジ』を、あらすじ(ネタバレあり)演出、脚本、配役、映像、音楽の項目で解説。“バイオレンス”をエンタメとして描く原点復帰作。暴力描写を『静』でなく『動』で表現した演出とは? 椎名桔平演じる水野の死因とは? その魅力と結末を多角的な視点で深掘り。<あらすじ 考察 解説 キャスト 評価 レビュー>
『アウトレイジ』あらすじ
関東を支配する巨大暴力団・山王会会長の関内(北村総一朗)は、傘下にある池元組が、麻薬を売買する村瀬組と親密な関係であることに不満を持っていた。池元組と村瀬組の仲を引き裂こうとした関内は、若頭の加藤(三浦友和)を使い、池元(國村隼)に「村瀬を締めろ」と圧をかける。
兄弟分である村瀬(石橋蓮司)と関内の間で板挟みになった池元は、配下にある大友組組長の大友(ビートたけし)に、自分の代わりに村瀬組を締めることを命令した。
池元に逆らうことができない大友は、手下の岡崎(坂田聡)に一般人のふりをさせて村瀬が経営しているキャバクラへを行かせると、ぼったくり請求をしてきた村瀬組の手下・飯塚(塚本高史)を大友組の事務所に誘導する。
大友組の若頭・水野(椎名桔平)は、声を荒げながら100万円を支払うと、飯塚は金を持って逃げるように退散した。