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ガチの暴力シーンが凄まじい…ラストの女の不可解な行動とは? 映画『その男、凶暴につき』徹底考察。北野武演出と音楽も解説

text by 編集部

北野武(ビートたけし)【Getty images】

その男、凶暴につき

3
原題:
製作年:
1989年(日本)
監督:
北野武
脚本:
野沢尚
撮影:
佐々木原保志
音楽:
久米大作
配給:
松竹富士
上映時間:
103分
出演:
ビートたけし, 白竜, 川上麻衣子, 佐野史郎, 芦川誠, 吉澤健, 趙方豪, 松岡一開, 原吉実, 遠藤憲一, 岸辺一徳

演出:
15点
脚本:
12点
配役:
12点
映像:
13点
音響:
14点

映画『その男、凶暴につき』を演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説。北野武の記念すべき初監督作品。ビートたけし、川上麻衣子、白竜らが出演。ラストの妹・灯の行動の背景とは?”世界のキタノ”のセンスが光る同作の魅力と結末を多角的な視点で明らかにする。<あらすじ 考察 解説 キャスト 評価 レビュー>

『その男、凶暴につき』のあらすじ

北野武(ビートたけし)
北野武ビートたけしGetty images

刑事の我妻(ビートたけし)は、捜査のためならどんな手も使う凶暴な男だった。彼は、ホームレスを襲った少年の自宅へ赴き、一方的に暴力をふるって自首するように命じる。

翌日、少年は仲間と共に自首したが、我妻は新署長の吉成(佐野史郎)に無茶な捜査は控えるようにと注意される。そんな我妻には、退院したばかりの妹の灯(川上麻衣子)がおり、我妻は灯のことを大切にしていた。

ある時、麻薬の売人・柄本(遠藤憲一)が殺されたという一報を聞きつけた我妻は、新人刑事の菊池(芦川誠)と捜査を開始するのだが…。

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