ガチの暴力シーンが凄まじい…ラストの女の不可解な行動とは? 映画『その男、凶暴につき』徹底考察。北野武演出と音楽も解説
text by 編集部
映画『その男、凶暴につき』を演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説。北野武の記念すべき初監督作品。ビートたけし、川上麻衣子、白竜らが出演。ラストの妹・灯の行動の背景とは?”世界のキタノ”のセンスが光る同作の魅力と結末を多角的な視点で明らかにする。<あらすじ 考察 解説 キャスト 評価 レビュー>
『その男、凶暴につき』のあらすじ
刑事の我妻(ビートたけし)は、捜査のためならどんな手も使う凶暴な男だった。彼は、ホームレスを襲った少年の自宅へ赴き、一方的に暴力をふるって自首するように命じる。
翌日、少年は仲間と共に自首したが、我妻は新署長の吉成(佐野史郎)に無茶な捜査は控えるようにと注意される。そんな我妻には、退院したばかりの妹の灯(川上麻衣子)がおり、我妻は灯のことを大切にしていた。
ある時、麻薬の売人・柄本(遠藤憲一)が殺されたという一報を聞きつけた我妻は、新人刑事の菊池(芦川誠)と捜査を開始するのだが…。