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パンチドランク・ラブ 【ネタバレあり】あらすじ

ある日、バリーの職場に姉のエリザベス(メアリー・リン・ライスカブ)とその同僚のリナ(エミリー・ワトソン)が訪れる。エリザベスはバリーとリナの仲を取り持とうとするが、バリーは断る。バリーは7人の姉に囲まれて育った。姉たちの笑いのネタにされるのを嫌い、リナとの食事会を断った格好だ。

エリザベスは諦めてリナを連れてバリーの会社を去る。しばらくすると、リナが1人で戻ってきた。リナはエリザベスからバリーの写真を見せてもらったことがあり、それ以来、彼のことが気になっていたのだ。バリーはリナからの食事の誘いを承諾し、連絡先を交換し合う。

レストランでのディナーデート。バリーはリナとの会話を楽しむが、彼女が姉から幼少時のバリーの癇癪エピソードを聞かされていたことに怒り、トイレに駆け込むと、壁を何度も殴りつける。なんとか怒りを収めて席に戻ったバリーだったが、店員に目をつけられ、店を追い出されてしまう。

バリーはリナをマンションまで送り届ける。部屋の前で別れを告げ、マンションを出ようとしたところ、管理人から「電話だよ」と声をかけられた。電話の相手はリナだ。「あなたがどんな人でも構わないから、帰り際にキスをしてほしかった」。バリーは駆け足でリナの部屋まで向かい、玄関先でキスをすると、次のデートの約束を交わす。

浮ついた気持ちで帰路に着くバリーに悲劇が襲う。例のゆすり屋グループがバリーの身元を突き止め、「500ドルをよこせ」と絡んできたのだ。男たちはバリーの財布から500ドルを奪い、再訪を予告してその場を去る。

それから少し経ち、リナはハワイへ出張することになった。バリーはプリンのクーポンをマイルに交換し、リナを追ってハワイに行こうと画策。プリン会社に連絡をしたところ「マイルに交換するのに2ヶ月かかる」と言われて断念。思い通りに事が運ばず、子供のように癇癪を起こす。

気持ちを落ち着けたバリーは、自腹でハワイ行きを決意。リナの宿泊先を教えてもらうため、エリザベスに電話をしたところ、案の定「リナに気があるのか?」とからかわれて激怒。激しい言葉で姉を罵倒し、リナの宿泊先を聞き出すのだった。

バリーはリナの宿泊先に到着する。片手を差し出して駆け寄るバリーに対し、リナは脇目もふらず抱きつき、2人は公衆の面前で堂々とキスを交わす。海辺のバーで夕暮れを見ながら会話を楽しむ2人。部屋に入るとベッドの上で再び熱いキスをする。

バリーはリナに対し、トイレで暴れた一件を正直に告白。リナはバリーを無言で抱きしめ、エリザベスから電話がかかってきても、バリーのことは話さないでおく。バリーはリナの優しさに完全に心を許すのだった。

数日後。帰国した2人はその日もディナーを共にした。バリーは助手席にリナを乗せ、マンションまで車で送ってあげようとする。すると、突然ゆすり屋グループの乗った車に衝突されてしまう。リナが傷つけられたことでバリーの堪忍袋の尾は切れた。男たちを次々と殴りつけると、電話越しでディーンを罵倒。幸いリナの怪我は大したことなく、すぐに退院した。

バリーはゆすり屋グループと決着を付けるため、ディーンの居場所を突き止め、直接対決に出向く。威圧的なディーンを前にしても一歩も引かないバリー。バリーの揺るがない意志を前にして恐れをなしたディーンは、今後二度と関わらないことを誓う。

バリーは一目散にリナに会いに行くと、ゆすり屋グループに脅迫されることになったきっかけから何まですべてを告白し、許しを乞う。リナは病院に置き去りにされたことに不満を覚えたものの、バリーを許し、キスをする。

エピローグ。バリーは会社でオルガンを弾いている。後ろからリナがやってきて、優しく彼を抱きしめる。「さあ、始めましょう」。リナのセリフを最後に、物語は幕を閉じる。

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