『その男、凶暴につき』【ネタバレあり】あらすじ
我妻は例に漏れず、柄本の常連客を捕まえては暴力による捜査を進め、菊池はそれを止めることができなかった。
そんな捜査を進めていくうち、ある売人に薬の仕入れ先を吐かせると、我妻の親友であり防犯課係長の岩城(平泉成)が横流してしているという情報を得る。
しかしその直後、首を吊った岩城の遺体が発見される。さらに捜査を進めていくと、実業家の仁藤(岸部一徳)が殺し屋の清弘(白竜)を使って岩城を殺したことを知る。
その後、仁藤のパーティーに潜入した我妻は清弘に行き着くと、覚せい剤取締法違反で逮捕する。我妻は怒りに任せて暴力をふるって清弘を尋問。しびれを切らした我妻は最後には銃を向ける。
慌てて菊池が止めに入るが、このあまりに乱暴な捜査が問題となり、我妻は辞表を出すように命じられる。
刑事でなくなった我妻はストッパーが外れ、不当に拳銃を入手すると、仁藤を射殺。その頃、清弘と3人の仲間達は我妻の妹とは知らずに灯を拉致して麻薬漬けにし、強姦していた。
清弘は仁藤が殺されたことを知ると、手下に自分達も覚悟を決めるように言い渡すが、それに逆らった仲間2人を射殺する。
逃げた1人は、そこへやってきた我妻に撃たれる。我妻と清弘は撃ち合いになり、激しい銃撃戦の末、ついに清弘は殺された。
その時、拉致されていた灯が姿を現わすと、清弘の遺体にすがりついて麻薬を探し始める。その姿を見た我妻は全てを察すると、感情をこらえて灯を射殺。その後、我妻も銃で撃たれて倒れた。
我妻を撃ったのは仁藤の部下・新開(吉澤健)だった。新開は仁藤の跡を継ぎ、菊池刑事を岩城の代理にたてて麻薬の密売を続けるのだった。