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映画『インセプション』【ネタバレあり】あらすじ

アリアドネが設計した夢は3つの階層を有している。コブ一味が「第一階層」に降り立つと、想定外の事態が次々と起こる。ロバートは「エクストラクション」を防ぐための訓練を受けており、武装した男たちがコブ一味を夢から排除しようと襲いかかってくる。

激しい銃撃戦の末、サイトーが深手を負う。夢の中で死亡した場合、目を覚ます仕組みとなっている。イームスはサイトーを殺し、戦線離脱させようとするが、コブはそれを制止する。コブによると、入眠の際に使用した鎮静剤が強すぎるため、夢の中で命を落とせば、「虚無」に落ちて、二度と戻れないとのことだ。一味は瀕死のサイトーを気遣いつつも、武装集団と戦い、ロバートを「第二階層」、「第三階層」へと追い込んでいく。

コブ一味の行く手を阻むのは、ロバートの意識から生まれた武装集団だけではない。コブの亡くなった妻・モル(マリオン・コティヤール)も、たびたび夢の中に現れては、ミッションを妨害しようとする。モルはコブの心の奥深くに住み着いており、夢の中で何度殺しても出現する、亡霊のような存在である。

コブ一味は協力して、ロバートを目的の部屋へと誘導。しかし、直前でモルによってロバートが殺されてしまう。ロバートは「虚無」に落ちて、二度と戻ってこない。作戦失敗を詫びるコブに対し、アリアドネは虚無に飛び込み、ロバートを救う作戦を思いつく。

コブとアリアドネは「虚無」に入り込むと、ロバートを発見。アリアドネはロバートを高層ビルから突き落とし、力づくで「虚無」から「第三階層」に連れ戻すことに成功する。ロバートは「第三階層」で死ぬ間際の父から遺言を聞き、涙を流す。「私のまねではなく、自分の道を行け」。この遺言こそコブたちが植え付けようとした、偽のメッセージであった。作戦の途中で満身創痍のサイトーが死に、「虚無」に落ちる。

「虚無」の世界では、コブがモルの幻影に憑りつかれ、理性を失いかけていた。アリアドネはコブに対し、一緒に「虚無」から抜け出そうと声をかけるが、コブは間もなくサイトーが「虚無」に落ちてくるから、それを待つと告げる。結果、アリアドネのみ「第三階層」に復帰し、アーサー、ユスフ、イームス、ロバートと共に、「第二階層」、「第一階層」と徐々に夢の表層へと遡っていく。

一方、サイトーとコブは再会を果たす。「虚無」の世界は外とは違う時間が流れており、サイトーはすっかり老いさらばえている。コブはサイトーに自殺を勧め、「若い姿でまた会おう」と告げる。場面が変わると、コブ、サイトー、アーサー、アリアドネ、イームス、ユスフ、ロバートの7人全員が飛行機の中で一斉に目覚める。サイトーは作戦が成功したことを悟り、コブの犯罪履歴を抹消するように取り計らう。空港ではマイルスがコブの帰りを待ち構えている。

コブがアメリカの自宅に帰ると、今いる地点が夢なのか現実なのかをジャッジするため、トーテムを回す。トーテムが徐々に勢いを失い倒れた場合は現実、永遠に回り続ければそこは夢の中である。回転するトーテムを見守るコブのもとに、娘と息子がやってくる。3人は抱き合い、再会を喜び合う。コブの背後ではトーテムが未だ回転しているが、今にも倒れそうな様子を見せている。

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