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ニーノ・ロータの哀愁漂うメロディ―音楽の魅力

ニーノ・ロータ
ニーノロータGetty Images

本作の音楽は、前作で作曲を担当したイタリアの大作曲家ニーノ・ロータが担当している。

特にメインテーマの「The Immigrant(移民)」は、嘆くように流れるバイオリンの音色が印象的な楽曲で、マイケルが抱える悲哀と一家の悲しい運命を見事に表現しており、前作のメインテーマである「Love Theme from The Godfather(愛のテーマ)」に匹敵する見事な曲になっている。

また、「A New Carpet(新しいカーペット)」は、哀愁漂う弦楽器の音色をベースに、ブラスセクションの音色などがアクセントとなり、エキゾチックなムードを醸し出している。

なお、本作の音楽には、コッポラの父親であるカーマイン・コッポラも参加。アカデミー作曲賞を受賞し、アカデミー監督賞を受賞したコッポラとともに親子同時受賞となった(後年、コッポラの娘のソフィア・コッポラも『ロスト・イン・トランスレーション』でアカデミー脚本賞を受賞しており、親子3代のオスカー受賞となった)。

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